2012年12月12日水曜日

将棋を教わるということ--感想戦--

本ブログも少しずつですが読者が増えてきたので、
今日は少し真面目なエントリーを書いてみたいと思います。

将棋は実力差がとても出やすいゲームです。
ポーカーや麻雀と違い、全ての情報がオープンになっています。

駒の動かし方しか分からない人は
矢倉や美濃などの囲いを知っている人に負けてしまいます。

囲いを知っていて、序盤は互角に折り返すことが出来ても
細かい歩の使い方や、飛角などを捨てて攻める方法など
手筋を沢山知っている人には、中盤で差をつけられてしまう。

最終盤まで若干のリードを保つことが出来ても、
たった一回のミスで攻めのスピードが逆転してしまう。

僕も本気で将棋を勉強し始めた昨年10月以降
千局以上は指して、何度も強い人の壁にやられてきました。
作戦がうまくいっても最後は負ける。
やっぱり悔しい、それでも続けているのは何故かを考えたときに
千駄ヶ谷の道場でやった、ある中学生との感想戦が浮かびました。

僕は初段で中学生は三段。
内容は途中で僕にミスがあり、形勢が逆転したということでした。
ここでこういう手を指されていたら、参っていましたと言いながら
ササッとその局面を並べてくれる中学生。
礼儀正しいだけではなく、とても分かりやすい指導でした。
機会があればぜひもう一回やりたい、教えて欲しいと、
強く感じたのを覚えています。


将棋はゲームですから、負けると悔しい、それは当然です。
しかし、勝てばいいというわけではないと思います。
それを教えてくれるのが感想戦です。
感想戦が上手な人とは、たとえ実力差があって負けることが分かっていても
何回でも対局したくなる。
感想戦が終わると、ちょっぴり強くなった気持ちになる。

ネット対局ではおざなりになってしまう感想戦。
顔が見えないからか、勝てばいいとなってしまいがちなのかもしれません。
しかしそれでは、初心者の人はいつまでも楽しめないでしょう。

一緒に強くなりたいですね、という気持ちが大事です。

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